清田区内の地域住民と清田小学校の児童たちが9月8日(金)、北海道コカ・コーラボトリング前付近の旧道のごみ拾いと花壇の手入れを行いました。
これは、9月10日の「旧道の日」を前に、清田の発展を支えてきた旧道の環境美化を図る取り組みで、今年で12回目になります。
清田区では2010年から、9月10日を語呂合わせで「旧道の日」と定め、毎年、環境美化活動を行っています。
この日、参加したのは旧道の12か所の花壇管理を行っている清田地区町内会連合会や札幌清田ホタルの会、清田Hi遊会などの住民団体や北海道コカ・コーラボトリングなどの企業、清田小学校5年生児童、知野学清田区長はじめ清田区職員の皆さんです。
北海道コカ・コーラ講堂に集合し、開会式を行った後、地域住民はそれぞれの花壇に行き、花がら摘みや草取り、周辺のごみ拾いを行いました。
清田小学校児童たちは2グループに分かれて、北野の坂下広場から「きのとや」前の御料線交差点までの区間を歩いて、ごみを拾いました。道端には空き缶やビニールくずなどのごみがありました。
清田区内の旧道は、北野―里塚の区間4.9㎞あります。もともとは、今からちょうど150年前の明治6年(1873年)、北海道開拓使が造成した札幌本道(室蘭街道)がルーツです。
明治6年は、清田区地域に最初の開拓者・長岡重治(岩手県人)が、札幌本道沿いの今の清田小学校付近に入植した年でもありました。
太平洋戦争中は、旧道の坂下広場付近で清田区地域の出征兵士を見送ったといいます。
昭和28年〈1953年〉には札幌―千歳間が北海道初の舗装道路となり、「弾丸道路」と呼ばれました。
札幌オリンピック前年の昭和46年〈1971年〉には、北野-里塚間が直線化し、片側2車線の今の国道36号線となりました。これにより、元の道路は「旧道」と呼ばれるようになりました。
清田区では、地域の発展を支えた旧道に愛着があり、コカ・コーラ前付近は特に「あしりべつ桜並木通り」と言う愛称が付けられ、遊歩道が整備されたほか、4月の「旧道桜ウオーキング」(ただし、コロナと悪天候で4年間中止)や6月の花壇花植え、そして9月の環境美化活動など様々な取り組みが行われています。