清田小学校(清田1条4丁目)の学校田「ゆめ田んぼ・あしりべつ」(70坪)で9月20日(水)、同校5年生が稲刈りを行いました。

開会式で稲刈りについて学ぶ

 この田んぼは、清田区にはかつて美しい水田風景が広がっていたことを子供たちに知ってもらおうと、札幌清田ライオンズクラブが2005年に同小学校に寄贈したものです。

 以来、清田小では5年生児童が春の田植え、秋の稲刈り体験を行っております。

 水田は夏の間、清田ライオンズクラブの会員たちが草取りなどを行い、児童たちは稲の生育を観察してきました。今年は「ゆめぴりか」ともち米を栽培しました。

児童と一緒に稲刈りする知野清田区長

 ライオンズ会員から稲刈り用の鎌の使い方を教わった児童たちは、順番に田んぼに入り、さくさくと稲を刈っていきました。稲刈りは初めてという児童ばかりでしたが、ライオンズクラブ会員たちに稲刈りの方法を教えてもらい、楽しそうに稲刈りに取り組んでいました。

 この稲刈りには、知野学清田区長も参加し、子供たちと一緒になって稲刈り体験を行いました。

 清田小学校付近は、明治の初め、今の清田区で最初に稲作が試みられた所です。当時の人たちの苦労で、やがて有明、真栄、清田、北野の厚別川(あしりべつ川)流域の平坦地は見事な水田地帯になりました。

刈り取った稲は、昔ながらの「稲架(はさ)掛け」で天日干し

 今の清田区地域は昔、明治期以来「あしりべつ」という地名でしたが、その後(昭和19年)、清田となったのは、こうした水田風景の歴史があったからです。

 その後、昭和50年代以降、清田区は急速に住宅地化が進み、今では清田区内の水田はこの清田小学校の「ゆめ田んぼ・あしりべつ」だけになっています。