清田区の厚別神社(あしりべつ神社)=平岡2条1丁目=の例大祭が9月11日(日)、12日(月)に行われました。
演芸や相撲など境内での奉納行事は中止となりましたが、神輿渡御は3年ぶりに復活し、露店も45店が出店、境内は大勢の人で賑わいました。
11日は宵宮祭。境内には45店の露店が境内いっぱいに広がるように出店。コロナの感染防止で、各露店は間隔を開けて出店したようですが、3年ぶりのお祭りで、子供や中高校生や若者らを中心にどっと人が繰り出し、境内は例年以上の大賑わいとなりました。
やはりみんなお祭りを待っていたんですね。
12日は祭りの華、神輿渡御が3年ぶりに行われました。午後1時30分、「宮出し」という儀式が行われ、神輿を担いで神社を出発。神社を出ると車の付いた台に乗せ、引っ張って渡御しました。
今年は旧道を清田通まで進み、そこから清田通を札幌国際大学前まで進んで、清田中央公園前で一休み。ここで、神輿渡御に参加した全員で記念写真を撮り、神輿の担ぎ手が少しの間、神輿を担ぎました。
その後、清田南小学校横、清田老人福祉センター前を通過し、再び旧道に戻って、宮田屋珈琲店駐車場で一休み。ここで清田緑地内にある厚別神社発祥の地を、神主さんを先頭に全員で遥拝しました。
神社には午後4時に戻ってきました。4.5㎞の渡御でした。ここからが、神輿渡御のクライマックス「宮入り」の儀式です。担いだ神輿が激しく揺れ、担ぎ手たちの「ソイヤー、サー」という威勢の良い掛け声が何度も境内に響き渡りました。
厚別神社の神輿は2008年に作られました。担ぎ手がいないため、毎年、台車に乗せて引っ張っていましたが、「神輿を担ごう」と2016年の例大祭で、当時30代の清田区民のグループが宮入り、宮出しの時に神輿を担ぎました。
これがきっかけとなり2017年6月、厚別神社の神輿会「あしりべつ桜友會」が発足しました。
12日の神輿渡御で、お神輿の担ぎ手になったのは「あしりべつ桜友會」の人たちが中心でした。宮入りの儀式は、大勢の清田区民が集まり、見入っていました。
今年は、まだコロナが蔓延しているということで、境内に特設ステージを設けて行う能舞台や歌謡ショーは中止となり、子供相撲大会もありませんでした。
また、屋台のお店で飲んだり食べたりするところもありませんでした。残念ではありましたが、それなりにお祭り気分を楽しんだ人は多かったようです。
厚別神社のお祭りが終わると、清田区はいよいよ秋です。清田区が農村時代だった頃、厚別神社の秋祭りが終わると、農家は稲刈りなど秋の農作業に入ったといいます。この名残で、厚別神社の例大祭は毎年、9月11日と12日に固定されています。
(地域メディア「ひろまある清田」より転載)