清田小学校(札幌市清田区清田1条4丁目)の児童たちが5月23日(木)、学校敷地内の水田「ゆめ田んぼ・あしりべつ」で田植えの体験をしました。
この水田は約70坪の広さがあり、札幌清田ライオンズクラブが2005年に寄贈したものです。それ以来、毎年、この時期に児童たちが学習の一環として田植えを行っています。今年で14年目となりました。
田植えを行ったのは同校の5年生児童たちで、水田の横で田植え式を行った後、早速、児童たちは裸足になって元気に田んぼに入っていきました。
土起こしなどの準備は、札幌清田ライオンズクラブ会員で元稲作農家の林義隆さん(清田区真栄)らが行っていたので、この日は苗を植えるだけの作業です。
ライオンズクラブの人たちの手ほどきで、児童たちは一つづつ「ななつぼし」の苗を田んぼに植えていきました。田植えには、小角清田区長も参加、子どもたちと一緒に田んぼに入って田植えを行いました。
今後、草取りなど水田の管理は林さんたちが行っていきます。児童たちは稲の生育を観察しながら、9月には稲刈り体験を行うことになっています。
清田小学校がある一帯は、明治の初めのころ、今の清田区地域で最初に稲作が試みられたところです。当時の人たちの苦労が実り、やがて有明から真栄、清田、北野の厚別川(あしりべつ川)流域は見事な水田地帯になりました。
明治から昭和19年まで、今の清田区地域は「厚別(あしりべつ)」という地名で、清田小学校付近は「厚別(あしりべつ)本通り」という呼び名でした。昭和19年の地名変更で「清田」になりました。清らかな水田が広がっていたために、この地名になったそうです。
かつて水田がひろがっていた清田区ですが、いまはすっかり住宅地となり、水田は、この清田小学校の「ゆめ田んぼ・あしりべつ」だけになっています。(「ひろまある清田」より転載)