西友清田店が9月29日(日)18時、41年間の営業を終えて閉店しました。様々な思い出を持つ人が多く、閉店時には多くの人が西友清田店の玄関前に集まり、別れを惜しみました。
営業最終日の9月29日、多くの利用客が「大感謝祭セール」(閉店セール)に訪れ、ごった返しました。
閉店時間が迫ってくると、客が1階フードコートに集まり名残を惜しんだり、玄関前に集まったりしてきました。
店内には西友清田店の思い出や感謝の言葉を述べたメッセージがたくさん張り出されていました。
「駐車場で盆踊りしたのが懐かしい。西友ありがとう」
「無印のタンスをここで買って今も20年くらい使っています。子供たちが生まれてキッズパークでもたくさん遊びました」
「41年間ありがとうございました。亡くなった母が、ここで長く働かせていただき、お世話になりました」
「初めてのバイト先が西友清田店のマクドナルドでした」
「36号線を街から走って来て西友が見えたとき、『ああ、帰って来た』と思っていました。ずっと長くありがとうございました」
「3階の無印、よく使っていました。30年前の彼女とよく待ち合わせしたなぁ」
「なくなるなんて考えたことなかった。地域を支えてくれてありがとう」
さて、いよいよ夕方になると、店内の商品棚の多くは空になり、閉店15分前の17時45分、店内に「別れのワルツ(蛍の光)」が流れはじめました。一気に寂しさが漂い始めます。店員が玄関前に並び、退店する客に頭を下げ始めました。
そして18時。客が全員、退店すると、従業員たちが玄関前に出て来てきました。大勢の客が詰めかけた玄関前で、店長がメガホンを持って閉店の挨拶をしました。
「西友清田店は1982年10月9日にオープンし、41年間の歴史を歩んできました。お客様にとっても私たちにとっても長い歴史であり、様々な思い出があります。北海道胆振東部地震、コロナ禍、その中にあってもたくさんのお客様が来てくださり、私たちは勇気づけられました。
この度は閉店で多大なご迷惑をおかけし、申し訳ありません。閉店に当たり、たくさんのメッセージや従業員への温かいお声かけをいただきました。閉店は本当につらいものであります。閉店が迫る中、多くのメッセージを頂き、これだけ西友清田店が愛されていたんだなとつくづく感じる毎日でした。今までありがとうございました」
こう述べた店長は「お客様と従業員の一本締めで閉店したいと思います」と宣言。「いよーっ」と掛け声がかかり、集まった多くの客と従業員が一緒になって一本締めをして締めくくりました。集まった客から大きな拍手が起きました。
その後、従業員が店内の玄関内に入ると、静かにシャッター降り始めました。従業員が深々とお辞儀をする中、集まった客たちの拍手で西友清田店は41年の歴史に幕を閉じました。
西友清田店は昭和57年(1982年)10月にオープン。1997年11月には、清田区が豊平区から分離して誕生し、清田区役所が西友清田店の隣にできました。
西友清田店は国道36号線と真駒内御料線(厚別滝野公園通)が交差する清田区の中心核に位置する総合スーパーであり、清田区の顔的存在でした。
西友清田店がオープンしたころ、国道36号線と清田通の交差点角にダイエー清田店もオープンしました。しばらく西友清田店とダイエー清田店が国道36号線に少し離れて並び建つ時代がありました。懐かしく思い出す人も多いのではないでしょうか。
そのダイエー清田店は2001年に閉店。今はヤマダデンキ清田店になっています。そして今度は西友清田店が姿を消しました。1週間前の9月23日には、同じ国道36号線沿いのイトーヨーカドー福住店が閉店しました。時の流れとは言え、寂しい感じがしますね。
西友清田店はイオン北海道が引き継ぎ、11月22日、イオン札幌清田店としてオープンします。
ただし、3階の専門店フロアなど多くの専門店(テナント)は、9月30日は休むものの10月1日から通常営業を続けます。1階のフードコートも10月1日から通常営業を続けます。1階のテナントは、店によって多少異なりますが、少し休業した後に営業再開の予定です。