西友清田店が9月29日(日)18時を持って閉店します。イオン北海道が店舗を引き継ぎ、11月22日、イオン札幌清田店としてオープンします。

41年間ありがとう!

 西友清田店は昭和57年(1982年)10月9日にオープンしました。清田区エリア最初の本格的な総合スーパーでした。

 オープンしてすぐ、7751人の患者を出した大型食中毒事件を起こし、出発はつまづきましたが、その後、建て直し、41年間にわたり地域に親しまれて営業を続けてきました。

 特に、低価格の商品構成や24時間営業などで助かった地域住民も多くいました。

 国道36号線と厚別滝野公園通(真駒内御料線)が交差する清田区の中心核に位置する総合スーパーとして、ある意味で清田区の顔的存在でもありました。

 1997年11月には、清田区が豊平区から分離して誕生し、西友清田店の隣に清田区役所が出来ました。

 札幌市は、この西友清田店まで地下鉄東豊線を延伸させる計画を持っていましたが、実現しないまま閉店になったのは残念です。

 西友はかつて西武百貨店と共にセゾングループ(西部流通グループ)の中核的存在でしたが、セゾングループが破綻し2002年、小売業界世界最大手の米国ウォルマートの傘下に入り、その後、その子会社になりました。

 西友清田店は外資(外国の会社)が経営する総合スーパーになったのです。その後2021年にはアメリカの投資ファンドが所有者になるなど外資による経営が続いていました。

 様々な紆余曲折があったにせよ、西友清田店は地域に親しまれたお店でした。

 店内1階の売り場には、西友清田店の思い出や感謝の言葉をつづったメッセージがたくさん寄せられ、貼られています。

利用客からのメッセージがたくさん寄せられています

「開店当初、小学生だった私は、近くに夢のようなステキなスーパー西友ができて、とても心が弾みました。食材は毎週、家族で買い物に来ました。高校生の時はチェポというテナントでアルバイトに汗を流し、私にとって青春の場所でした。西友、長い間、ありがとう!」

「フードコートで、友達とはしゃいだ高校生の時を思い出しました。そんな自分も50代。長きに渡りお世話になりました。昔、テナントでケーキ屋があった時、勤めていたときもあります。淋しいです」

「41年間がんばってくれて、ありがとう。さびしいな。忘れないよ」

「ありがとうございました。プライベート商品、とても好きだったので残念です。お疲れさまでした」

「西友清田店。長い間、清田区地域密着型べんりスーパー、ありがとう」

「感謝。私の人生で、子育て、食事作りと思い出いっぱいです。西友さんにお力を借りて頑張った」

「ありがとう。深夜の買い物、大変助かりました」

空になった商品棚も

 9月23日(月祝)にイトーヨーカドー福住店が閉店し、それに続いて西友清田店が9月29日に閉店。やはり淋しさを感じますね。

 いくつかのテナントに聞いたところ、西友は9月29日をもって閉店しますが、1階フードコートや3階の専門店フロアなど多くの専門店(テナント)は、9月30日は休むものの、多くは10月1日以降、通常営業をします。

毎年1月、西友清田店前では清田地区商工振興会主催の「まちの灯り」が開催されてきました

 テナントにより、いったんしばらくの間休んだのちに再開する店舗もあります。

 イオン札幌清田店になっても、テナントの入れ替わりはほとんどないようです。

 1階、2階のフロアなどイオン札幌清田店は11月22日にオープンします。この日が全館再オープンの日となります。

清田地区町内会連合会は毎年夏と秋、西友清田店前で交通安全街頭啓発を行ってきました