真栄団地町内会では、行政機関や社会福祉協議会と連携して、誰もが住み慣れた地域で安心して住み続けられる地域づくりを目指しています。

 真栄団地は昭和45年(1970年)、札幌市のめざましい発展と急激な人口の増加により、新興住宅地として宅地造成されました。高台に位置し自然も残され、見下ろす眺望は心を惹きつけられます。

 そして、その地に新しい住宅が立ち並び、3年後の昭和48年に170世帯ほどの会員で町内会が設立されました。その後、羊ヶ丘通りが開通し、周辺は目まぐるしく発展を続け、時代が令和に変わった現在、1200世帯を超える清田区でも規模の大きな町内会として発展してきました。

 時代の流れと共に、町内を介護施設の送迎車が朝・夕行き交う様になりました。他地域と同様、少子高齢化が進み、様々な問題が浮かび上がっているのです。高齢者への支援活動について町内会役員の中で話し合ったところ、具体的な困りごとの1つとして「買い物の不便さ」が挙げられました。

 今現在、この地域にはコンビニすらありません。坂道が多くスーパーまでの道のりを徒歩で通う姿を多く見かけますが、足腰の弱い方や、免許を返納した方は厳しい状況におかれています。

 そこで、清田区社会福祉協議会から、移動販売車を令和2年から利用している里塚の美里町内会の情報を頂き、早速、役員有志が視察に伺いました。同じように高齢化が進む美里町内会では週1回の開催で沢山のお客さんが移動販売車に来ておりました。町内会長さんはじめ役員の皆さまが声を掛け合い奮闘する姿を見て、深く心を打たれました。

 我が真栄団地町内会でも移動販売車による食料品の買い物支援を取り組もうとの声が上がり、清田区社会福祉協議会の全面的な支援を頂き、昨年6月16日より毎水曜日午前10時45分から1時間、町内会館駐車場敷地内で移動販売車による買い物支援を開始致しました。

 最初はどのくらいのお客さんが来て頂けるのか、期待と不安がありましたが、コロナ禍で閉じこもりがちだった地域の皆さまが初回、37人も足を運んで頂き、にぎわいが戻ってきました。

 その後も増減の変化はありますが、利用者さんから感想を伺うと、「大変助かっているので、是非これからも続けて欲しい」「話ができるので楽しい」「町内会の役員さんが頑張っているのでありがたい」など感謝の言葉を頂いております。

 また北星大学福祉学部の学生さんや社会福祉協議会のボランティアの方のお手伝いがあり、場を盛り上げて頂いております。またこれに併せ包括支援センターや介護予防センターの職員の方も毎回の様に来て下さり、今後の高齢者支援に向けて様々な側面からご尽力頂いております。多方面からのご協力を頂き移動販売車を囲んでにぎやかな時を過ごしております。今後も多くの皆様にご利用いただき、買い物だけではなく地域の友好を深める場となることを願っております。

 当町内会は、この2年半の間で50世帯強の転入がありますが、ほとんどが子育て世代となっております。また子育て世代の方にも町内会役員を担って貰っており、今後は子育て支援にも目を向けて、交流イベントなどの開催も考えております。コロナの一刻も早い収束を願って、高齢者の孤立を防ぎ、地域全体で子どもたちを見守っていく地域社会、様々な世代の人たちが交流しながら安心して住み続けられる地域づくりを目指しています。

 移動販売車をきっかけに地域の活性化につながるよう、皆様のお力添えを頂きながら、今後の活動に新しい風を吹き込んでいきたいと思います。(真栄団地町内会 総務部)