今年も清田小学校児童が田植え
清田小学校の5年生児童約60人が5月25日(木)、同校グラウンド端にある水田「ゆめ田んぼ・あしりべつ」で、田植えを行いました。

田植えをする清田小学校の児童たち=2023年5月25日

田植え式
この水田は70坪ほどの広さがあり、札幌清田ライオンズクラブが2005年、「かつてこの地には水田が広がっていたことを子供たちに伝えたい」と寄贈したものです。以来、毎年、児童たちが田植えや稲刈りの体験学習をする場になっています。
初夏の青空の下、児童たちは田んぼ前で田植え式を行った後、早速、はだしで田んぼの中に入って稲の苗を植えこんでいきました。
ほとんどの児童は田植えを行うのは初めて。田んぼの泥に足を取られながらも、手に取った苗を、泥んこの土の中に植え込んでいきました。
土起こしなどの事前準備は、札幌清田ライオンズクラブの人たちが済ませてくれていたので、作業はスムーズに進みました。秋には児童らと稲刈り体験を行う予定です。
この清田小学校付近一帯は明治の初め、今の清田区地域で最初に稲作が試みられた場所です。
やがて厚別川(あしりべつ川)流域は水田が広がり、かつての地名「あしりべつ」は清田という地名になりました。
北野には昭和42年(1967年)~昭和62年(1987年)頃、農林水産省の水稲試験場もあり(今の北野サンタウン、北野中央公園)、清田区地域が札幌の米どころとなっていたことがうかがえます。
しかし、その後、宅地化の波で清田区から水田はなくなり、今は清田小学校の「ゆめ田んぼ」だけとなりました。