有明小学校(札幌市清田区有明)の名物授業「崖の彫刻」が今年も10月7日、同小学校の裏山にあるガケで行われました。

最後の「崖の彫刻」=2022年10月7日

 ただし、崖がえぐれて崩壊の危険があることから、有明小によると、残念ながら今年で最後になったということです。

 崖は、火山灰の土がむき出た急斜面で、長さ50m、高さ10mほど。児童たちはグループごとに、崖の上の樹木に結んだロープをつかんで崖をよじ登り、仲間と協力してクワやバールで崖を削って絵を描きました。

 山の中で創造性を養い、仲間の大切さを学ぶ素晴らしい取り組みでした。

崖の彫刻=2017年6月9日

崖の彫刻=2018年6月8日

 有明小学校によると、この「崖の彫刻」は今年で50回目を数えましたが、ここ数年、崖の土がえぐれて崩壊の恐れがあるうえ、崖の上の樹木が倒れそうでロープを支えることが困難になってきたとのことです。

 ただし、白旗山歩きや厚別川(あしりべつ川)の川下り、学校裏山でのクロスカントリー走など自然を生かした有明小学校の教育は健在です。

 有明小は札幌市の特認入学指定校で、校区以外からでもバスなどで通学可能なら入学できます。